製造企業やメーカーなどで見かける「ものづくり」という言葉。「ものづくり企業」という呼称もよく耳にするようになったのではないでしょうか。
では、「ものづくり企業」の定義とは一体どのようなものなのでしょう。そこで今回は、ものづくり企業の特徴や種類をまとめてご紹介します。
■ものづくり企業とは?
ものづくり企業とは、その名の通り「モノ」を「作る」企業のことを指します。「モノ」とは、人間の生活に使われる製品もしくは作品と定義されており、ものづくりは組み合わせて製品を作り出したり、目的を持った物を作り出したりすることを言います。
「ものづくり」と聞くと、職人の技をイメージする方も多いかもしれませんが、それはものづくりの一角。もちろん、細やかな匠の技を必要としたものづくりもありますが、広義には小物から家電、車など人間の生活に役立つものを作ることと捉えて問題ないでしょう。
また企業によって「ものづくり」の捉え方はさまざま。ものを作る際に“使いやすさ”などといった付加価値をプラスした「ものづくり」を行うことをこだわりとしている企業もあります。
例えば器に関して言うと、材料が紙でもガラスでもどちらも「器」と呼ばれるでしょう。しかし、近くに落ちている葉っぱに食材を乗せたとしてもそれは「器」ではなく葉。つまり、設計者の思いや意図、こだわりを入れて作ることに対し「ものづくり」という言葉が使われているといえます。
▼ものづくり企業と製造業の違いは?
では、ものづくり企業と同じくらい耳にする製造業とはどのような違いがあるのでしょうか。
製造業とは、素材の加工、組み立てを行い、製品として販売して利益を得る業種のことを指しています。製造業は、農業・水産業といった1次産業の次に位置する2次産業に該当し、扱う製品は多岐に渡っているのが特徴です。
「ものづくり」は先ほど伝えた通り、ものに付加価値をプラスして製造すること。作ることには違いはありませんが、二つには微妙な違いがあることが分かります。しかしながら、使い分けられる場合と同じ意味として使われる場合とがあるため、明確で大きな差はないと考えていいでしょう。
■ものづくり企業の種類
続いては、ものづくり企業の種類についてご紹介します。
ものづくりの仕事は、細かく分けて機械製造、金属・鉄鋼関連、食品製造といった「製造系」をはじめ、和菓子職人や家具職人、織物職人などの「職人系」、デザイナーやイラストレーターといった「芸術系」までさまざま。また、プログラマーなどの「IT系」や電気技術者などの「技術系」といった手に取り分かる有形のものではないものづくりを担っている職種もあります。
例えば、金属・鉄鋼関連の「ものづくり企業」おいては、誰もが知っているトヨタ自動車もそのひとつです。トヨタ自動車は「ものづくりの本質を皆さんと共有し、ものづくりを大切にしたい」という思いを持ってものづくりをしています。
また、職人系のものづくりに関しては、「人とものと時間を大切にする日本の『丁寧』を世界へ」という思いを持って製造に取り組む土屋鞄などがその一例として挙げられます。
さらに広く捉えると、有形の設計物があるわけではありませんが、研究職もものづくりに入るでしょう。「よりより成分、よりよい化粧品」のコンセプトをさらに強化し、「エコ・エシカル・サステナビリティ・ダイバーシティ」の概念を取り入れたものづくりを推進している三省製薬も、“薬”というものを生み出し、よりより成分を世の中に提供するために研究という形でものづくりに取り組んでいます。
有形・無形問わず「もの」を「作る」仕事を指すのであれば、ものづくり企業の種類は100を超えるといえます。
また、機械製造の中でも部品設計や部品製造、品質管理、研究開発などそれぞれ部門別に分かれており、「製造系」ひとつとってもその中に複数の「ものづくり」の仕事があります。つまり、ものづくりの種類は限りなく多いといえるのです。
参考:
■ものづくり企業で働くのに向いている人は?
そんなものづくり企業での仕事に向いている人の特徴のひとつが、コツコツと作業を積み重ねられること。ものづくりはみんなでワイワイと作業する仕事とは異なり、ひとりで黙々と向き合う作業が多いため、地道に積み重ね、やり遂げられる力のある人が向いています。
また、日本のものづくりの質はとても高いため、手を抜かず妥協しない人も向いているでしょう。特に「職人系」のものづくり企業においてはその分野に特化したプロフェッショナルとして働くことになるため、細かいところにまでこだわりを持って取り組める人が適しているといえます。
また、ものづくりの技術は年々進化していくため、知識を更新していく必要があります。貪欲に学んでいける人も、ものづくり企業にマッチするでしょう。
■ものづくり企業で働くなら手島精管株式会社
群馬県館林市を本拠地にする手島精管は、お客さまからの細かなニーズに応え、品質を追求してきた結果、7000種類以上もの注射用ステンレスチューブを世に送り出してきました。細やかでこだわりのものづくりを行ってきていることが特徴です。
また、社員が仕事と子育てを両立できる企業として厚生労働大臣より「くるみん」の認定を取得。さらに群馬県が発行する「群馬県いきいきGカンパニー認証書」も取得しており、社員が働きやすい環境を整えています。
ものづくり企業をお探しの方は、ぜひ一度手島精管をチェックしてみてくださいね。